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COLUMN

【連載】橘めいの『いつだってファイティングポーズ』
第24回 ワガママに生きる

あたし、こんなナリなんですが一応昼間は普通に働いています。

まぁ、33歳の今に至るまでには多少の紆余曲折はあったようなんですが。(他人事)

以前にこのコラムで、「大学1年生を3回やって辞めた」って書いたんですけど、
その理由っていうのが「ブロードウェイに行きたい!」(中野じゃない方の)というもので、
だけど向かったのはNYじゃなくて歌舞伎町のショークラブだったっていうね。
どちらかというと中野の方が近かったね・・・。

そうして飛び込んだショークラブは歌舞伎町の女囚刑務所と呼ばれるような店で、
客にイジメられたり、社長にどやされたりして、
酒を飲まないと怖くて人と喋れなくなった結果アル中になったりと、
色々あったんですが、なんとか死なずに歳取ってきましたよ。笑

死ななければ歳は取るんだもんね。
生きていられる間はなんとか死なずに歳取っていきたいもんだなあと思っていますよ。
(何当たり前のこと言ってんだって思うかもしれないけどね~、
当たり前じゃないよ~、歳取ってくってことはね~、尊いことなんだよ~。)

そして気付いたら30歳も過ぎて立派な大人になっていました。

周りを見渡せばみんな立派な管理職ですよ。
(管理職って役職ついてるポジションて意味でOK?)

ビックリ!みんなちゃんとした大人になってる!
あたしが惚れた腫れたやってる間に・・・!

だけど自分にできないことを羨んだり、自分を卑下したりしても仕方ないよね。

とっても勝手なんだけど、いつ死ぬかわからないのでワガママに生きることにしている。

それぞれの人にとって仕事の意味ってのは違うんだろうから、
やりがいや目標があって働いている人もいると思うし、
その業界や仕事が好きだからそこで働いているという人もいると思うし、
自分のやりたいことは趣味として大事にして、
その趣味に使う時間とお金を生むために仕事をしているという人もいると思う。

結婚して家や旦那のことを十分にフォローするために仕事を辞める人や、
子どもを産んで、子育てに専念するために仕事を辞める人もいると思う。
もちろん経済的なことは関係なくはないけど、どんな仕事をするとかしないとか
どういう風に仕事をするかというのは人生を選択するということだから、
自分がそうしたいと思う選択ができれば、それが一番いいことだと思う。
(だからこそ、働きたいと思っている人が働けない待機児童の問題は早急に解決しなきゃいけない。)

あたしも一応は子どもを持つ親で、息子が生まれた時には割と真面目な仕事をしてたもんだから、
1年以内に仕事復帰するために生後4ヶ月くらいから息子抱っこして
近隣の認証保育園を回ってキャンセル待ちの申し込みをしたりもしました。

奇跡的に認可保育園の1歳クラスに入れたので、1年ちょっとで仕事復帰できたんだけど、
保育園から放り出されないようにするためには、体壊そうが心壊そうがフルタイムの仕事をし続けなくてはならなかった。

というわけで、途中仕事を変えて正規雇用から非正規雇用に変わったりしながらも
一応はフルタイムで働き続けてきたわけです。

もちろん夫婦のどちらかが働かなくて済むほどの経済的な余裕もなかったしね。

しかしどうして子どもを産むと仕事を休んだり辞めたりするのは女の方なんだろうか?
もし妻と夫の給料が同じくらいなら、夫でもいいと思うけどね。
あとは、男の方が子育てしたい!って言って、女が働きたい!って言うならそうすればいいと思うし。

こうじゃなきゃいけない、なんてことはないよ。

また伊藤野枝の話を出しますが(『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』著/栗原康)、
野枝はこう言ってるわけです。
「ああ、習俗打破!習俗打破!それより他にわたしたちの救われる途はない。」

それって男の人も同じだよね。
男の人はしんどくなっても家族を養うために仕事し続けなきゃいけないって誰が決めたの?
(野枝の2番目の旦那の辻潤は、野枝との恋愛で上野女学校の英語教師を辞職させられてからは定職に就かずに子育てしたり、文章を書いたりしてました。)

フレンドシップの上に成り立っている恋愛関係や夫婦関係ならば、
お互いのやりたいことを尊重し合って、なるべくそれが実現できるように
一番いい方法を考えるべきだとあたしは思う。

それであたしは、ワガママだけれども夫に言いました。
「週5で9時~5時で働くの辞める~!」って。

あたしはLMP(Ladies Motivation Project)の活動に力を入れることにしました。

こういう、人に読んでもらえるようなところで文章書いたり、話をしたりすることもそうだし、
同じ世代の人、若い世代の人、年上の人、それぞれのライフステージで女の人たちが
どんなことを窮屈だと思い、どんなことと戦っているのか。
そこに男の人はどんな風に関わっているのか、解決する方法は何かあるのか。

考えたり、話し合ったり、自分にできることがあるならがむしゃらに体動かしたい。
習俗によって苦しんでいる人がいるなら、受け入れて味方になってあげたい。
そして大人や社会の犠牲になりがちな子どもたちのことをいつも考えていたい。

よし、金はないが時間はある!
習俗打破!習俗打破!
めいっぱいワガママに生きよう!




◆ライタープロフィール

橘めい
『Ladies Motivation Project』代表

(通称LMP=すべての女たちがそれぞれ自分自身の美しさを肯定し、ありのままの自分を謳歌し、生き生きと力強く楽しんで生きることを応援するプロジェクト。)

モチベーター/ライター/イベントプランナー

男と女、恋やセックス、女の自意識と加齢などについて日々考え続けている33歳。酒と映画と男をこよなく愛しています。パワースポットは歌舞伎町(二丁目含む)。一応、一児(6歳男子)の母。

BLOG /『ハレンチには程遠い』
X / @TachibanaMay