【連載】橘めいの『いつだってファイティングポーズ』
第13回 ファンタジーとしての男

今年の3月から、月に1度LMP主催で『Share The Fun (通称STF)』
というバーイベントを開催しています。
（場所はあたしの大好きな歌舞伎町！！）

とにかく、会いたい人や一緒に飲みたい人がたくさんいるので、
みんなで一度に集まってもらおう！そして勝手に仲良くなってもらおう！
そして名前の通り楽しいことをシェアしよう！っていう会です。

一応あたしがママなんですが、一番お酒が弱くて一番最初に酔っぱらうので、
気が付くとみんなが勝手にお酒を作ってくれています。笑

このコラムを読んでくれている方も、気軽に遊びに来てくれるとうれしいです！
（Xに情報を上げているので、ぜひチェックしてみてください！）

最近はもっぱら女の子の友達の方が多くて、いいのか悪いのか女にばかりモテています。
前回のSTFにも、その前の週に新大久保でナンパしたかわいこちゃん(21歳)が来てくれました！笑

これはあくまで体感なんだけど、最近なんとなく女の子の方が元気な気がする・・・。
イベントだったり遊びだったりも、誘ってみると女の子の方がフットワークが軽い。

というか元々、女の子の方が新しいもの好きで、好奇心が旺盛なのかもしれない。
STFでも、初対面の子同士が共通の話題を見つけてどんどん友達になっちゃう。

あたしは、女たちが繋がってくれるのがすごくうれしい。
人間関係の悩み、男の悩み、仕事の悩み、女同士だからこそわかり合えることがある。
もちろん悩みだけじゃなくて、うれしかったことや感動したことに共感し合ったり、
情報を共有したりできるのって本当に素晴らしいと思う。

このコラムや自分のブログで何度も言ってることだけど、
若い女もババアも、自分たちの来た道と行く道なんだよ。
だから絶対に学べないことなんかないし、怖がることや憎むこともないんだよ。

経験って財産だもん。
誰かの経験が、必ず誰かの役に立つ時がある、とあたしは思っていて、
それをなんとかLMPで形にできないかと思索中です・・・。
（転職やキャリアアップ、離職、結婚、出産、子育て、離婚、病気、介護など
女性がそれぞれのライフステージで経験するかもしれない出来事は、他の誰かの経験が
道しるべになったり希望になったり不安を軽減する材料になり得ると思うのよ～。）

SNSが身近にある今だからこそ、顔つき合わせて生身のコミュニケーションしたいんだよな。
結局のところ、あたしは昭和気質なのかもしれない。笑

さてそんなSTF、もちろん女だけじゃなくて男の子も来てくれるのだけど、
そこで先日、本当に胸を打つ光景に出くわした。

その夜、歌舞伎町という場所柄もあって、仲良くしているホストの男の子が来てくれた。
なぜかあたしよりもあたしの友達の方が喜んでくれて、
それだけでもあたしはうれしかったんだけど、酔っぱらった女の子たちが、
その男の子にハグしてもらいたくて並ぶという事態が起きた。笑

これはね、もうファンタジーなんですよ。

だって普通の男の子にそれをやってしまったらね、物語が発生しちゃうでしょ。
そのあとどうする、そのあとどうなるっていう男と女の話になっちゃうでしょ。
（もちろんホストクラブというところはそういう物語を疑似的に発生させる場所で、
そうすることによって継続的に女たちがお金を落とすようになるんだけど、
この場合はあくまで男性として特殊な『ホスト』というポジションに限って話をしています。）

その物語が発生しない男っていうのは、やっぱりもうアイドルとかホストとか、
良くも悪くも、現実社会には存在しない男しかいないんだよね。

どうして現実社会に存在しない男だと断言できるのか。
それは、女が「恐怖心」を持たなくていいから。

いわゆる、現実の男を「その気」にさせてしまった時にどんなことが起きるのか、
無菌状態で育った女以外は、ほとんどの女が思春期ぐらいからわかっている。

だから無意識のうちに女は、自分が好きな男、そういう関係になってもいい男以外を
その気にさせないようにコントロールして生活している。

だけど、アイドルやホストというのはただただ、「好き！」とか「かっこいい！」
という気持ちをぶつけてもいい相手なのだ。
（女をそういう気持ちにさせるのが、仕事だからね。）

その気持ちをぶつけたからと言って、現実社会の男のようにめんどくさいことにはならない。
（ただ、ホストの場合は本気で好きになってしまうと、
別の意味でめんどくさいことになりますので気を付けてくださいね！笑）

そういう男の存在って、「尊い」よ。（これ最近のあたしの口癖）
みんな、生身の恋愛や社会生活の中で、疲れたり傷ついたりしているわけだ。
だからこそ、ファンタジーとしての男が必要なのだ。
（でも、あくまでファンタジーだということは忘れちゃいけない！）

あたし、本当にうれしかったんだ。
女の子達が「あたしもあたしも！」って並んでハグ待ちしてる光景、
若干ディズニーランド感あったけど、いいじゃない。

そんなに女を喜ばせてくれるなんてさ。

ファンタジーだって、尊いよ。（2回目）