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COLUMN

【連載】橘めいの『いつだってファイティングポーズ』 第11回 シラフでセックスができるか?

若い子と一緒にいることが多いせいか、実際の年齢より若く見られたりする。
だからと言って20代前半に見られるなんてことはありえないし、
別に自分もそんなことは望んではいない。
年相応でいい。

でも若い男の子に「20代ですよね?」なんて言われるとお世辞だとわかっていても
「いいよー!もうそういうのー!(照)」とか言ってニヤニヤしちゃうんだから、
結局若く見られたいんじゃんね!(その反応がババアなんだよ!)
女って欲張り~!

夏木マリさまが言ってましたよ。
「年齢なんて記号よ」って。(くーっ!!かっこええ~!!)

あたしも今、両サイド刈り上げてるんですけど、
ババアになっても刈り上げてたいなー!と思っています。

昔は武田久美子みたいな50代を目指してたんだけど、
あたしそこじゃないなということに気づきました。(←遅い!)

30歳も過ぎてくると、自分に似合うものとか、スタイルとか、マインドとか、
だんだんピッタリくるものがわかってきたり、
楽ちんなものが選べるようになったりするので、
それは歳を取ってよかったなあと思うことのひとつです。

これからもっともっと加齢するわけだけど、
年齢とか性別とか飛び越えてかっこよくいられたらいいな。

・・・と、思ってはいるものの、現在その記号であるあたしの年齢は、33。

数字だけ見るとちょっと、ギョっとするのも事実です。
だって、こないだまで20歳そこそこだった気がするのに!!
(って、みんな思いながら歳取っていくんだろうな・・・)

『今』を生きがちな女という我々は、歳を取った時の立場にはなれずに、
『今』と、経験したことのある『過去』からしか自分の現状を把握できない。

だから、40歳のあたしから見た33歳のあたしを「若くていいわね~」
とはなかなか思えない。

20歳のあたし(もしくは20歳の女の子や男の子)から見たら、
「けっこういい歳だよな」「なんならババアだよな」と思ってしまう。
(ホントのババアの皆さまごめんなさい!
でもあたしもそのうちホントのババアになるので許して!)

いくら歳を取ったって、恋愛もセックスもできるのはわかっている。

でも、やっぱりなんか違う。
20代前半の女とは背負ってるドラマが違う。

プラトニックでピュアなものだけを恋だとか言う気はない。
それこそ中学生がするみたいな、手握るだけでドキドキするみたいな、
「雫!乗れよ!」的な(『耳をすませば』より)ものを今さら求めたって、
そんなものは土台無理な話だし、それがいいとか悪いとかっていう話ではない。

だけど、圧倒的な現実。
それは、『シラフで、セックスできない』。

「何言っちゃってんの?」と思っているあなたはきっと若いか、
もしくは30歳過ぎてても現役バリバリで男をハントしまくってるかのどちらかだと思う。

30歳を越えた女たちに聞いてみたい。

「最後にシラフでセックスしたのはいつですか?」

あたしは・・・うーん・・・覚えていないくらい前です。

これは、極端な喩えです。

そりゃ酒飲まないでする時だってもちろんあるけど、そういうことではない。
(お酒が飲めるとか飲めないとかの問題でもない。)
だけどこの喩えはある意味大げさで、ある意味真理だと思っている。

歳を取ってくると臆病になる。面倒くさがりにもなる。
慣れないこと、初めてのこと、苦手なことはなるべくしたくない。

それと、「恋」とか「セックス」というのは真逆のところにある。

知らない相手とコミュニケーションするということは、
(恋もセックスもコミュニケーションでしょ?)
面倒だし、手探りだし、何が正解かわからないし、とにかく未知である。
思わぬところに落とし穴があったり、自分でも驚くくらいに傷ついたりもする。

しかも歳を取れば取るほど、体の傷と一緒で治るのに時間がかかるようになる。
(ホントにアザとか1ヶ月くらい消えないでやんの!参る!!)

それを、シラフの状態でおこなえるというのは、
若くなくてはできないことかもしれないな・・・と最近思うのです。

というか、シラフでもDRUNKな状態になれるのは、
若さゆえなのではないか?と思うのです。

わかりやすく言うと、『シラフでセックスできる』ということは、
『シラフなのに酒飲んでるみたいにふわっふわして、テンション上がっちゃって、
日常から逸脱している状態で男と向き合える』ってことである。

わかっている、それが恋ってことでしょう?

靄のかかった頭の片隅にある立て付けの悪い引き戸をガタガタ開けてみたら、
そんな状態になった時の記憶が出てこないこともない。

思い出すに、ものすごく恥ずかしい。
でもちょっと、楽しい。

あたし達は大人になってお酒とも仲良くなったけれど、
たまにはシラフでドキドキすることにチャレンジしてもいいと思う。

『シラフでセックス』・・・は無理かもしれないけど、
『シラフで喫茶店でお茶』くらいは、してみようよ。

どう?

いつだってあたしは、ちょっとだけ日常を逸脱しようとジャンプしてみる女たちの味方でいたい。

◆ライタープロフィール

橘めい
『Ladies Motivation Project』代表

(通称LMP=すべての女たちがそれぞれ自分自身の美しさを肯定し、ありのままの自分を謳歌し、生き生きと力強く楽しんで生きることを応援するプロジェクト。)

モチベーター/ライター/イベントプランナー

男と女、恋やセックス、女の自意識と加齢などについて日々考え続けている33歳。酒と映画と男をこよなく愛しています。パワースポットは歌舞伎町(二丁目含む)。一応、一児(6歳男子)の母。

BLOG /『ハレンチには程遠い』
X / @TachibanaMay