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COLUMN

【連載】橘めいの『いつだってファイティングポーズ』 第2回 そうだ、銭湯に行こう

いきなりだけど、女の裸を見るのが好きだ。(変な誤解を受けそうだけど)。

AV女優の皆さんや、モデルみたいなスタイルのいい人の体は見ているだけでその美しさに惚れ惚れしてしまうが、そうではない体もいい。

というか、そうではない体の方がいい。

人に見せることを前提としていない生身の女の裸って、ものすごく動物的でパワーがある気がするからだ。

そういう、「普通の」体の、女たちが裸で集まるところが、温泉、そして銭湯である。

温泉に行くたび、有象無象の女たちの裸を眺めては、「いいわ~生きてるわ~肉体だわ~人間も動物だわ~」という気持ちになる。

本物のババアの体を見て、あたしもあんな風になるのかなーとか空想してみたりする。
「あの体で、どんなことを乗り越えてきたんだろ。どんな苦労があったのかな。」
とか考える。
田舎の温泉なんかほとんどババアしかいないし、ほとんど人に見せられるような体ではない。
でも別に、その体を醜いとは思わない。
その体に、人生が刻まれてるよなぁと思う。

一人一人顔が違うように、一人一人、体だってみんな違う。
磁場があるみたいに何か底知れないエネルギーを感じる、
普通の体の女が裸で集まっている場所が好きだ。

だけど、自分の裸を人に見られるのは苦手だ。

だっておっぱいがなくなっちゃって、それだけならまだしも髪の毛もショート(刈り上げ)にしちゃったもんだから、あたしがお風呂に入るとみんなビックリするんだもん。

「え?あれ?男?」「あれ?でも足とお尻キレイ!女!?」みたいな。笑

※あたしの抱えるおっぱい問題についてはよろしければこちらのBLOGをお読みください!

そういう女の人達の視線と戦いながらお風呂に入らなきゃいけないわけ。

心の中では「ザワつかせちゃって本当にすみません!」ていう気持ちなんだけど、
必死に「女ですけど何か?」みたいにツンとしてみたりして。
なんなら小学生の女の子とかの方があたしよりおっぱいあるし、
正直泣きたいような気持になったりして。

そんなわけでおっぱい問題に関してはかなりこじらせているので、旅行先とか知らない場所で入るのならまだいいけれど、友達と入ったりするのなんかたぶん子どもを産んでからは1度もなかったように思う。

しかし先日、ひょんなことから仲のいい友達と銭湯に行くことになった。
地元のスーパー銭湯には行ったことがあったが、いわゆる普通の銭湯に行くのは初めてだった。

友達と入る前にあたしは、「おっぱいなくなっちゃったから一緒に入って見られるのが恥ずかしい」ってことを言った。
「えーなんでよー」と言われたけど、バージンの女の子の初めてのセックスみたいに恥ずかしかったのだ。

でもこれも、自意識を乗り越える試練だな、と思った。
これこそがLMPじゃん、と。

30過ぎて子どもまでいて、何言っちゃってんのって感じだけど、
あたしにとってはすごく大きな出来事だった。

初めての銭湯は、昭和臭がすごくて、とても和んだ。
(余談だけれども、20前半の男の子に「昭和臭」と言ったら「昭和臭ってなんですか?」と言われて衝撃を受けた昭和57年生まれです。)

それにとても、気持ちがよかった。

こんな気持ちがいいところで、自意識引きずって恥ずかしがってんのはバカみたいだなと思った。

あたしの体を、あたしで愛さなくては、誰が愛してくれるものか。

あたしは最近、腹筋やヒップアップのエクササイズをやっていて、おっぱい以外はそれなりにスタイルのよい体をしている。(と、自分では思っている。)
それならばそこを愛そうではないか。

いいところがひとっつもないなんてことは、誰だってきっとない。

美しさとは、絶対的なものではない。相対的なものだ。
見る者によって変わるし、見る時によって変わる。
若さも同じである。
ババアからしてみればあたしは若いし、若い子からしてみたらあたしはババアだ。

あたしは(ホントの)ババア達の気持ちになって考えた。
たぶんあたしの体は、あのお方たちから見たら若くて美しいだろう。
「おっぱいがなくてかわいそうね」だなんてきっと思っていないはずだ。

あたしより若い女はあたしのおっぱいを見て「かわいそう」と思ってるかもしれない。
でもそれはあたしの思い込みで、もしかしたら「お尻がキレイで羨ましいな」って思ってくれているかもしれない。

でも結局、人がどう思おうが関係ない。
自分で自分を美しいと思えるかどうかだ。
どうやってそう思えるようになるか。
そのためにできることをLMPでおこなっていきたい。 試行錯誤したい。

今月LMPの新年会で女子が6人くらい集まる予定なので、
みんなに「一緒に銭湯行かない?」って聞いてみようと思う。

『Take the Bath Together』っていうイベントなんだけど!って。笑
一緒に行ってくれるかなあ、みんな。

さて女たちはどんな反応をするのやら・・・

結果報告を楽しみにしていてください!

◆ライタープロフィール

橘めい
『Ladies Motivation Project』代表

(通称LMP=すべての女たちがそれぞれ自分自身の美しさを肯定し、ありのままの自分を謳歌し、生き生きと力強く楽しんで生きることを応援するプロジェクト。)

モチベーター/ライター/イベントプランナー

男と女、恋やセックス、女の自意識と加齢などについて日々考え続けている33歳。酒と映画と男をこよなく愛しています。パワースポットは歌舞伎町(二丁目含む)。一応、一児(6歳男子)の母。

BLOG /『ハレンチには程遠い』
X / @TachibanaMay