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COLUMN

【短期連載】誰にも言えない体験談 第1回 友人たちと深夜の乱交(前編)

※こちらのコラムは「GIRL’S CH」様からの記事をピックアップして掲載しております。一部内容に時差が生じることをあらかじめご了承ください。

年末年始、文章からの刺激をあなたに。筆者が取材した体験談をお届けします。

今年の夏のことです。男友達ふたりと、飲みに行く機会がありました。もともと同じ会社に同期入社したもの同士で、今は私以外のふたりは別の会社に転職してしまったけど、年に1回くらい、なんとなく集まって、飲みに行く。こんなことがもう十年くらい続いていました。
いつもの通り、居酒屋で飲んで近況報告などをして、もう少し飲みたいという話になったので近くの居酒屋を探したのですが、たまたまその日は連休前。どのお店もいっぱいでは入れません。
「たまにはカラオケとか行かない?」
こう切り出したのは、竜也(たつや)でした。
「いいね。最近行ってないもんな」
祐二(ゆうじ)も同意しました。
私も、特に断る理由もなかったのと、今日はもともと朝まで行くことを覚悟していたので、賛成しましたが、それには理由がありました。
一ヶ月前、たまたま竜也とふたりでお酒を飲む機会があったのです。仕事ことで話を聞きたいことがあり、私から誘いました。最初は仕事の話をしましたが、いつもの感じで後半はほとんど雑談。気がついたらかなり酔っ払ってしまいました。竜也はそんな私をタクシーで家まで送り届けてくれたのです。そしてタクシーから降りるときに、
「また来月な」
と言って、キスをしてきました。私も酔っていたので彼を受け入れてしまい、決して軽くはないキスでした。
それ以来、竜也のことを考える時間が増えていて……友達のはずなのに、気がついたら、今日はそれ以上のことをしてくれるんじゃないか……そんな期待をしながら、この日を迎えたのです。

カラオケの個室に入ると、彼らは飲み物を注文し、次々と曲を入れ始めました。もともと営業職だった私たちは、カラオケでのノリもよく、とても竜也とふたりっきりになれる雰囲気はありません。
(あれ? 今日はこのまま盛り上がって終わり……?)
期待してきた自分が馬鹿みたい、そんなふうに思えてきてしまいます。私が舞い上がり過ぎたのかな……。
そんな時、祐二がトイレに行くために部屋を出て行きました。その瞬間、竜也が私をぐっと抱き寄せます。彼の唇が私の唇に触れ、ぬるっとした舌が入ってきました。温かいぬめりがここちよく、私もおもいっきり舌を絡ませました。息もできないほどお互いの舌を吸いあって、吐息が漏れます。
「したかった?」
いじわるに彼が聞いてきます。
「……うん」
「俺も。でも待って、あいつすぐ戻って来ちゃうから」
何事もなかったかのように座り直し、気持ちを落ち着けようとお酒を一口飲むと、すぐに祐二が戻ってきました。気づかれる前でよかった……私はほっとしていました。
やっぱり今日は、竜也とそういうことになっちゃうかも……そんな期待をしている私は、いつの間にかソワソワしていたのかもしれません。お酒が進み、ほろ酔いどころではすまなくなってしまいました。
「香織、酔ってない?」
「大丈夫」
「酔ってるでしょ」
そう言って私の体に触れてきたのは、祐二のほうでした。祐二の手は私の腰にまわり、そして服の中の素肌に触れてきました。
「ちょっと、祐二……」
すると、反対側、竜也のほうからも腕が伸び、私の体をまさぐり始めました。いきなりの出来事にびっくりして、何もできないでいると、竜也の手が私の頭を撫で、そのまま顔を引き寄せてキスしてきました。
(え、祐二の前で……)
「ずるい、俺も」
すると今度は、祐二のほうにぐいっと引き寄せられ、祐二にキスされてしまったのです。
一体どういうこと……!?
「ちょっと、待って……」
わけもわからず、私が言えたのはそれだけでした。ふたりは私にはお構いなしに、胸を揉んだり体に触れたり、キスをしたりしてきます。部屋の外では、他のお客さんが通路を横切ったりします。たまにちらっとこちらを見ている人がいるような気すらします。
理解できない状況と、どうしようもない恥ずかしさに、私の頭は真っ白になってしまいました。
「もう出ようか」
誰かがそう言い、私たち三人は、そのままカラオケを後にし、近くにあった祐二の家へと向かったのです……。

◆ライタープロフィール

百地優子

ピンク映画の脚本家としてデビュー。 以来、ピンク映画のみならず、Vシネ、AV、官能小説等を中心に執筆。