MW－ムウ－ 第0章 ～悪魔のゲーム～【日テレOD】

2009年7月に公開された話題作、手塚治虫生誕80周年記念映画『MW-ムウ-』（玉木宏、山田孝之ほか）、その大型連動企画として放送されたスペシャルドラマ。

　勤め先の工場を派遣切りにあった森岡隆志（佐藤健）は、工場の先輩・桜田浩介（小出恵介）に紹介された怪しげなバイトに飛びついた。そのバイトとは、物を受け取って指定の場所に届けるだけ。ただ一つ決められていたのは、一切の質問をしない、そして、中は絶対に見てはいけない、見たらこの仕事は終わり－。
　そしてある日の仕事で受取人だった結城美智雄（玉木宏）に出会う。結城が隆志の運んできたアタッシュケースを開けると、そこには一枚の紙切れが。
　『YOU CAN CHANGE THE WORLD』
　『この腐った世の中を変えよう』という結城の言葉に魅せられる隆志。結城の明晰な頭脳、冷静な判断、確信に満ちた言葉は、隆志を罪だと知りつつも新しい価値観を作っているような気にさせた。折りしも、隆志が育った養護施設あすなろ園が財政難により閉鎖されようとしていた。隆志の幼馴染の渡辺ゆかり（谷村美月）は、必死に施設存続のために働いていた。自分のお金で養護施設を再開できれば…。心配するゆかりをよそに、隆志は仕事にのめりこんでいく－。
　そして、悪魔のような結城のゲームが幕を開ける－。目の前には、赤と青の拘束衣を着させられた男が二人。どちらかは、隆志の母親を殺した犯人、どちらかは、隆志の本当の父親。実の父親を探り当て、犯人を探し、そして、どこかに囚われているゆかりを助けるために与えられた時間は60分。本当の恐怖とは大切なものを奪われること－。隆志は結城の悪魔のゲームに挑んでいく。そこで待ち受けるのは、裏切りに次ぐ裏切り、そして誰も予想できない衝撃の結末－。隆志の出生に秘められた謎とは？ 結城の本当の狙いは？ そして、政府が関わっているとされる巨大な謎【MW】とは一体？